可視光触媒としてのフラーレンによるフェノール分解
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概要
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近年注目されているナノ材料フラーレンの応用を図るため,フラーレンの可視光触媒としての可能性について検討した.本研究では,太陽光の利用を視野に据え可視光を用いフェノールの分解を試みたところ,フラーレンは可視光触媒として働くことがわかった.そして,フェノールの初期分解反応速度は,フラーレン量,光量(可視光),フェノール初濃度,酸素分圧に比例し,分解反応は,酸性側のほうが進みやすかった.フェノールの分解は,フラーレンが可視光エネルギーを吸収して励起状態となった際に生じる活性酸素の酸化力によるものと考えられ,理論からも矛盾無く説明できた.
- 2007-11-20
著者
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成田 素子
法政大学大学院工学研究科 物質化学専攻
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天野 文貴
法政大学大学院工学研究科 物質化学専攻
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角石 由美子
法政大学大学院工学研究科 物質化学専攻
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西海 英雄
法政大学大学院工学研究科 物質化学専攻