使用済自動車の不法投棄問題の実態分析 : 近畿2府4県を事例に
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概要
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使用済自動車の不法投棄問題の実態を把握するために, 近畿2府4県の全市町村に対してアンケート調査を実施した。その結果, 近畿2府4県全体で2003年度の一年間に道路上を中心に約8,600台の使用済自動車が不法投棄され, そのうちの約6,500台が自治体によって撤去されており, その大半が大阪府に集中していた。これらの結果を市町村別に検討した場合, 発生台数のばらつきが大きいながらも, 人口規模が多くなればなるほど発生台数が増加する傾向があり, 特に大都市に集中的に発生していること, 他方で, 人口あたりの発生台数を検討した場合, 大都市以外にも人口規模の小さい町村が高い値を示した。これらの放棄自動車が発生しやすい場所としては, 人気の少ない工場周辺や高架下, 幅員が広くなっている道路など, 都市・農村部を問わずさまざまな場所が指摘された。さらに自治体の不法投棄対策とその困難性なども明らかとなった。
- 2007-07-31
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