三重臨界温度以上での高分子臨界組成溶液のソフト化(音波物性・超音波計測技術)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
一昨年の討論会で、PS-t-decalin臨界組成近傍の溶液群について、臨界組成よりも高濃度の溶液が三重臨界温度(τ=1/√N)より高温度領域において、一次相転移線上で臨界加速現象を示すことを、音波緩和の結果から報告した。この報告では、この結果に基づきPS-t-decalin臨界組成近くの溶液群の弾性率について再検討した。各組成の測定系とも低温側の高分子鎖高密度状態から高温側の鎖低密度状態へと溶液が相変化することが認められた。その結果、この系は測定領域内でみかけの三重臨界現象を示し、弾性率からも、この系ではソフト化温度が高分子溶液系の三重臨界温度(τt=1/√<N>)より3℃高温側にあることを見出した。系の相図も示す。測定系は臨界組成を境に希薄側では二次相転移を起こすのに、高濃度側の溶液では一次相転移を示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-10-13

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク