ICタグ関連の政策に関する一考察
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概要
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流通・マーケティング分野におけるRFID(ICタグ)の利用が広がっている。食材のトレーサビリティ・システム確立による安全確保といった観点から始まり、生産、在庫管理、物流、運送管理、コンテクスト・マーケティングなど新しいタイプのマーケティングにも利用されるようになった。米国、欧州、日本のそれぞれで、流通・マーケティング分野などを見据えた国際標準確立の動きが進んでいる。日本の市場は大きいので、国際標準に必ずしも準拠しなくても、一定量の利用が見込めるという事実がある。また、日本で用いている規格を国際標準にするための国際的交渉活動などが、必ずしも企業内で高く評価されるとは限らないという現実もある。しかし、今後、日本国内における流通、マーケティングの流れが、グローバルな流れの中の一局面として位置づけられるようになったとき、日本のRFIDシステムが国際標準にのっとっていないと日本の国際競争力にマイナスの影響を与える可能性がある。企業、標準化推進機関、行政機関がともに、手を携えて、国際標準化を見据えながらのRFID導入を進めていくべきである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-06-25
著者
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