ボアホｰル変形法による軟弱岩における地圧測定 : 幌延の事例

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概要

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北海道・幌延において，軟弱岩盤に属する珪藻質泥岩中に全長50mの孔を鉛直下向きに作孔し，異なる深度においてボアホール変形法を用いて地圧計測を行った。塊状の岩石は空隙率が45% と高いことを反映して密度が1.48g/cm3と小さい。圧縮強度の平均値は3.21MPa である。崩れやすい孔壁を保護するために，清水とベントナイトを作孔水として使った。7 箇所で測定を試みたが，4 箇所のコアにはオーバーコアリングに伴うと考えられる2 種の亀裂，縦割れと横割れ，が入っていた。亀裂のない3 箇所の測定結果は信頼性があると考えられる。最大主応力は東西を向き，応力は2 軸状態に近い。測定能率は孔の状態に強く依存し，亀裂が少ないところでは，1日8 時間の作業で，3 箇所の測定結果が得られた。地圧計が軟弱岩に使えること，採用した測定システムは実用的であることが証明されたが，コアに密に亀裂が入るようなところでは，地圧計が多少とも損傷した。
社団法人資源・素材学会の論文
2004-11-25

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