グリッドとPIV仮想研究所
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概要
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近年IT分野ではグリッドの技術が注目を集めている.一方,流体現象解明に有効な実験手段として粒子画像流速測定法(Particle Image Velocimetry:PIV)がある.このPIV技術は2次元から3次元への進化にともない,速度ベクトル計算のための高性能計算機や実,験結果および解析結果の保存のための大容量ストレージ,そして解析結果の可視化のための高性能可視化エンジンなどのいわゆるITリソースが必要となる.しかしこのようなITリソースを個々の研究者が用意することは難しい.そこでグリッド技術を活用し,インターネットを経由して流体研究者が必要なITリソースを共同利用し,さらに協調研究を行う場としてPIV仮想研究所(PIV-VL)を構築している.本稿では,最初にグリッドに関する技術について解説し,PIV-VLの概要とPIV-VLを戦闘機のデルタ翼に適用した結果について報告する.
- 日本計算機統計学会の論文
- 2003-12-20
著者
-
門岡 良昌
株式会社富士通研究所
-
田子 精男
金沢大学理学部計算科学科
-
門岡 良昌
株式会社富士通研究所ペタスケールコンピューティング推進室
-
門岡 良昌
富士通研究所ペタケスケールコンピューティング推進室
-
田子 精男
金沢大 大学院自然科学研究科
-
門岡 良昌
富士通研
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