幼児における色のカテゴリー化の推移
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概要
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幼い子供たちが着色された刺激に対し正しい色名呼称を行うことが非常に難しいことは良く知られている。近年の研究においてこの困難さの原因の一つとして、色領域に対する概念構造が異なっている可能性が指摘されている。本研究では、2人の幼児(33〜52月齢、45〜70月齢)が示す色のカテゴリー化の縦断実験を行い、そのカテゴリー形成の展開をとらえることによって概念構造の変化を考察した。その結果、焦点色中心のカテゴリー、形容詞カテゴリー、外的要因によって変化するカテゴリーが存在することがわかった。これらのカテゴリーは、文化の影響下に存在する色名による補正を受け続けることによって、次第に色名に連動したカテゴリーとなるように思われる。
- 2002-06-01
著者
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