風ベクトルの外積を用いた乱気流予測の指数
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概要
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航空機の運航に重大な影響を与える現象の一つである乱気流を予測するため,水平方向及び鉛直方向の風向差を反映する風ベクトルの外積(ベクトル積)を用いた乱気流の予測指数TSI及びTPIを提案した.TSIは温度移流に関連する指数であり,TPIは流れの曲率を考慮した指数である.これらの指数は,高検出率(60〜90%)で従来の指数よりも高精度を示すと共に,VS(水平風の鉛直シア)で予測が不十分な乱気流においてTI1(全変形とVSの積)よりも有効であることがわかった.したがって,指数を単独で用いる場合,VSと組み合わせて用いる場合のいずれにおいても,TSIやTPIは従来の指数よりも有効であり,これらの指数を活用することによって乱気流予測の精度向上が期待できる.
- 2003-05-31