ナノろ過による脱脂乳の部分脱塩濃縮
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概要
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脱脂乳をナノろ過により初期容積の1/3.22までバッチ式で部分脱塩濃縮する実験を行った. さらに, 主要な塩類の透過流束について 「拡張されたNernst-Planckの式」 による電解質透過理論に基づき解析を行った.主要な塩類の見かけの阻止率は次のとおりであった. NaとK: 55-65%, Cl: 実験開始時11.5%, 終了時-85.2%, CaとMg: >98%, P: >97%. Na, KおよびClの透過除去された割合はそれぞれ56.6, 57.7および79.4%であった.解析では次のような仮定をおいた. 1) Na, KおよびCl以外の溶質は篩い分け効果により完全に膜に阻止される, 2) 保持液中のタンパク質のような膜を透過できない荷電物質は固定電荷として作用する. 解析結果より求めたNa, KおよびClの阻止率は実測値とよく一致した.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2004-07-20
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