パルスジェット式平面濾過布における圧力損失の時間変化
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概要
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本研究では平板型濾布性能評価機を用いて,濾布上の粉塵堆積と払い落としの繰り返しによる圧力損失の時間変化を実験的に検討した.その結果,1集塵サイクル内でのフェルト濾布の圧力損失を3段階に分けることができることが明らかとなった.圧力損失変化率は濾過時間の経過とともにI段階では増加し,II段階では減少し,III段階ではほぼ一定である.I,II段階の圧力損失変化率は集塵サイクルおよび払い落とし圧力に強く依存する.集塵サイクル回数が等しければ,払い落とし圧力が強いほど,圧力損失の変化率は小さい.同一の払い落とし圧力では集塵サイクルの増加と共に圧力損失の変化率が増加する.また,最初の数回の集塵サイクルで払い落とし圧力が高ければ圧力損失曲線は下に凸の形状となる.下に凸となる曲線は払い落とし圧力が強すぎて,濾布内部に堆積した粉塵まで払い落とされると考えられる.もし内部に堆積した粉塵があまりにも多く払い落とされると,一次付着層の形成を妨げる可能性がある.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2003-03-20
著者
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