光/触媒分解法におけるポリクロロビフェニルの処理
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概要
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ポリ塩化ビフェニル(polychlorinated biphenyls;PCB)の無害化処理が世界的に加速している.PCBに氏i株)O線を照射することで塩素をNaCl,PCBの骨格をビフェニルとして回収し,反応生成物として水とアセトンができる.しかしPCBの脱塩素化が進むと,ビフェニルの再分解に光のエネルギーが使われていくため光の利用効率が低下する,また多数の誘導体ができるため分離回収が困難になる,といった課題が生じる.そこでビフェニル存在していてもPCB脱塩素化能力に優れるPd/Cによる脱塩素化法と組み合わせる処理方式を開発した.その結果低温常圧下でPCBを安定して数ppbレベル程度にまで分解でき,NaClおよびビフェニルも回収可能であることを確認した.また処理後溶液中のダイオキシン,フラン,Co-PCB,ヒドロキシPCB,その他有機塩素化合物はいずれも定量下限値以下まで分解されており安全性の高い処理方式であることを明らかにすることができた.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-09-20
著者
-
田嶋 直樹
(株)東芝 事業開発推進統括部
-
小原 敦
(株)東芝 技術管理部
-
渡辺 敦雄
(株)東芝PCB処理事業推進室
-
村松 武彦
(株)東芝研究開発センタ
-
田嶋 直樹
(株)東芝電力システム社 Pcb処理事業推進室
-
今 雅夫
(株)東芝 環境技術センター
-
小原 敦
(株)東芝pcb処理事業推進室
-
小原 敦
(株)東芝電力システム社 Pcb処理事業推進室
-
渡辺 敦雄
(株)東芝電力システム社 Pcb処理事業推進室
-
村松 武彦
(株)東芝
-
西澤 克志
(株)東芝
-
西沢 克志
東芝
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