代用合金開発の可能性
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概要
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金銀パラジウム合金は, 金合金の代用合金として日本で長期にわたって汎用されてきた.その組成は, 銀を主成分として, パラジウムと金が腐食・変色防止, 銅が融点低下と強化の役割りを果たし, 脱酸剤として亜鉛が添加された合金である.液相点が1, 000℃ 以下で溶融が容易であり, 熱処理硬化性を有し, クラスプなど弾性を要求される補綴用材料としても使用可能な機械的性質を備えている. パラジウムの高騰やアレルギーの発現などから, 従来の技工操作をあまり変更することなく使用可能で, パラジウムを減少または含まない合金の開発に期待が寄せられている. しかし, クラスプなど高強度を要求される場合は, パラジウムを15%以上含有しないと機械的性質が満たされない, あるいはパラジウムを5%に減らした合金では, 金を30%以上含有しなければ銀の硫化を効果的に抑制することが困難で, 従来の金銀パラジウム合金に匹敵する耐変色性が得られないなどの報告もある. 銀-金-銅-パラジウムの基本組成, さらには添加元素の効果について, これまでの研究で明らかにされていることを概括した.
- 2002-10-10
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