樹種の異なるおがくずを原料とするキャパシタ電極用銅高分散 : 炭素多孔材の調整と静電容量の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
原木の種類の明らかな7種のおがくずを原料として調製した超微粒銅分散−炭素多孔材をキャパシタ電極として用い,静電容量への樹種の影響を調べ,高静電容量の発現に影響する因子の解明を試みた.高い静電容量が発現するための材料設計指針として以下の結果を得た.(1)CO2雰囲気中で賦活すると,静電容量は大きくなる.(2)炭素質単位質量あたりの比表面積が大きいほど静電容量は大きい.(3)炭素多孔材の銅含有量は,約0.1Cu-g/gで高い静電容量を示した.これらの条件が電極の高静電容量化に寄与する理由は検討中である.樹種原木の異なる特性および共通の特性が関係しており,影響を及ぼす因子は多く複雑である.しかし,原木が異なっても共通した傾向が見られることから個々の原木のおがくずについて,高静電量化が可能であることが予想される.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-05-20
著者
-
武藤 明徳
岡山大学大学院自然科学研究科
-
武藤 明徳
岡山大学工学部物質応用化学科
-
UDDIN Md.
岡山大学工学部物質応用化学科
-
阪田 祐作
岡山大学工学部物質応用化学科
-
阪田 祐作
岡山大学大学院自然科学研究科
-
Uddin M
岡山大 工
-
Uddin Md.
岡山大学工学部
-
山田 典正
岡山大学工学部 物質応用化学科
-
小島 健治
カネボウ(株)新事業推進部
-
茨木 敏
カネボウ(株)新事業推進部
-
丸茂 千郷
カネボウ(株)新事業推進部
-
武藤 明徳
岡山大学工学部
-
阪田 祐作
岡山大学工学部 物質応用化学科
-
Uddin Md.Azhar
岡山大学工学部 物質応用化学科
-
阪田 祐作
岡山大学工学部
関連論文
- 化学プロセスにおける可変長スラグ流生成用三方弁の開発(機械要素,潤滑,設計,生産加工,生産システムなど)
- 臭素系難燃剤含有HIPSの熱分解油の脱臭素精製基礎研究 (第13回廃棄物学会研究発表会) -- (プラスチックの資源化)
- 磁性および光触媒機能を有する炭素多孔体による有機物の除去
- 加圧炭化法により調製した多孔質炭素とそのメタン吸蔵能
- 螺旋状層流界面形成マイクロロータリーリアクタの開発
- 2A1-N-086 交互流発生ロータリーマイクロリアクタの開発 : 第1報:第1次試作と特性評価(MEMSとナノテクノロジー1,生活を支援するロボメカ技術のメガインテグレーション)
- イオン交換樹脂からの超微粒子金属化合物高分散-炭素多孔質複合材料の調製 -硬度及び磁気特性-
- スプレー液滴シミュレーションモデルによる排煙脱硫装置の開発
- PVC含有プラスチックの脱塩化水素工程における異常反応の観察と再現実験
- 都市分別廃プラスチックの脱塩化水素処理ならびに熱分解油化
- ポリオレフインの解媒油化分解とその巨視的分解機構の考察
- しょう油かすメタン発酵残さから製造した炭化物の工場排液脱色への適用
- リン酸チタン-炭素系複合材料による水中のメチレンブルーの除去分解
- 水溶液電解液への界面活性剤の添加によるキャパシタの静電容量の向上
- キレート樹脂からのルテニウム-多孔性炭素複合材の開発とキャパシタ電極への応用
- 特別講演 ハロゲン含有プラスチック混合物の熱分解と資源化技術課題
- 触媒粒子攪拌機構によるマイクロリアクタ内化学反応促進
- 2A1-N-088 アクティブ触媒システムの研究 : 第2報:粒子攪拌によるアセトアルデヒド分解実験(MEMSとナノテクノロジー1,生活を支援するロボメカ技術のメガインテグレーション)
- 岡山大学工学部 物質応用化学科 : 阪田研究室
- マイクロリアクターのミニ・システム化--銅イオンの抽出 (特集 マイクロリアクターの新展開)
- フェノール樹脂粉末及び籾殻粉末からの加圧炭化法による分子ふるい性炭素板膜(PCMP)の調製
- マイクロリアクタ用新機能デバイスの開発(S50-2 アクチュエータシステム(2),S50 アクチュエータシステム)
- 母体構造の異なる合成樹脂を炭素前駆体としたキャパシタ用炭素電極の開発
- アクティブ触媒システムの研究 : 第1報:触媒粒子の攪拌,搬送の基礎実験(MEMSとナノテクノロジー1)
- セトラーを備えた合流型微小チャンネルマイクロリアクタと銅イオンの抽出特性
- 収率を考慮したキャパシタ用多孔性炭素電極の最適調製条件の探索
- 樹種の異なるおがくずを原料とするキャパシタ電極用銅高分散 : 炭素多孔材の調整と静電容量の関係
- 酸化鉄-炭素複合触媒の調製法とその脱塩素反応特性
- アルカリ沈殿法とオゾン酸化沈殿法によるオゾン分解用酸化マンガン触媒の調製
- 噴流床1段ガス化炉・2段ガス化炉排出チャーの燃焼・ガス化反応特性
- 0708 化学反応による空圧アクチュエータ用携帯ガス圧源の開発(OS39-2:ソフトメカニズム&ウェアラブルデバイス2)
- 炭素系機能材料
- 炭素系機能材料
- 廃イオン交換樹脂と廃プラスチックとの共処理熱分解油化
- 廃潤滑油の脱塩素・脱硫・脱窒素および脱灰精製
- NPgramによる石炭液化油のキャラクタリゼーション
- おがくずを原料とする銅-炭素複合電極の電気二重層キャパシタ特性
- イオン交換性の樹脂および膜廃棄物の再資源化プロセスに関する基礎研究--イオン交換樹脂の機能性炭素材料への変換
- 67.石炭液化油に含まれるヘテロ化合物の沸点分布(石炭利用における科学と工学の融合)
- 廃プラスチック分解油の有機塩素化合物除去--触煤分解精製プロセス開発の試み
- Selective Catalytic Dechlorination of Chloro Alkanes over Iron-based Catalysts
- 廃ゴム・廃プラスチックの共処理分解油化 (特集 廃棄物の無害化)
- Catalytic Degradation of Polypropylene into Liquid Hydrocarbons Using Silica-Alumina Catalyst
- 活性炭素繊維による水中の有機ハロゲン化物の分離 (特集 注目される分離技術の話題)
- イオン交換樹脂廃棄物からの炭素光触媒の創製と応用プロセスの開発
- 有機系廃棄物によるキャパシタ用電極の開発 (特集 注目される実用開発研究)
- 3種のニッケル担持ゼオライト触媒を用いる多環芳香族化合物の水素化分解反応
- 石炭ピッチ系繊維状炭素多孔体の製造とその分子ふるい特性
- 高分子の分解と再資源化の工学 : 炭化・液化・ガス化
- 水中のNO_3^-の除去を目的としたイオン交換プロセスの開発
- 産業排ゴムの熱分解油化特性とプラスチックとの共処理効果
- 吸着による低濃度NOの濃縮に関する実験的検討
- 多孔質炭素によるSO2酸化収着脱硫プロセスにおける共存NOとH2Oの炭素ガス化促進現象
- 廃プラスチック油化技術の現状 (最近の廃棄物処理技術)
- 均一細孔径シリカゲルの均一ミクロ細孔質炭素による修飾
- ヘマタイト鉄鉱石および酸化鉄のメタンによる還元
- 分子ふるい炭素を用いる圧力スイング吸着装置の空気分離特性
- PVA/フェノール系粒状MSCの空気分離特性
- 構造状MSC による低温下の空気分離特性
- PVA/フェノ-ル系構造状活性炭の基本物性
- 液体高速混合用マイクロリアクターによる白金-多孔質炭素複合材料の調製
- 炭素系機能材料
- ポーラスカーボンのナノストラクチャー制御とその応用
- 2P1-D20 螺旋状層流界面形成マイクロロータリーリアクタ(ナノ・マイクロ流体システム)
- 炭素系機能材料
- 2A2-K09 螺旋状層流形成マイクロロータリーリアクタ : 銅イオンの抽出を行う化学反応プロセスへの適用
- 1P1-C05 アクティブ接触システムの研究 : 第3報:電磁力による液相系反応促進機構
- 石炭チャーの接触ガス化プロセスの開発 : -バリウム化合物の触媒効果と作用機構-
- 各種石炭チャーのスチームならびに酸素によるガス化の速度式と反応活性の評価法
- 炭酸カルシウム系・酸化鉄系精製材によるPVC含有廃プラスチック分解油の脱塩素 (第13回廃棄物学会研究発表会) -- (プラスチックの資源化)
- 臭素系難燃剤含有ABS樹脂を含む混合プラスチックの熱分解油精製プロセスの開発 (第13回廃棄物学会研究発表会) -- (プラスチックの資源化)
- 銅金属ナノ微粒子高分散--炭素多孔体複合材料のキャパシタ電極特性 (特集 ナノ空間領域の分子ダイナミクス)
- 竹とおがくずからの均一メソ細孔性炭素・金属鉄複合体の製造
- 活性炭原料としての各種食品廃棄物の特性評価ならびに大豆滓の加圧処理効果
- 廃プラスチックのフィードストック・リサイクル--流通操作のプラスチック熱分解 (特集 資源利用化学と技術)
- 2A2-L07 マイクロバブルを用いたアクティブスラグ流化学プロセスの実現 : 第2報: 銅イオン抽出プロセスへの応用
- 炭素系機能材料