接触分析に利用されるアゾ色素分解反応における過酸化水素由来のラジカルの電子スピン共鳴法及び吸光光度法による検討
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概要
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アゾ化合物の分解反応を利用する接触分析において生成するラジカルについて検討した. Fenton反応により生成するラジカルはFeIIによって過酸化水素より生じるとされてきたが, アゾ化合物共存下でFeIIIも過酸化水素により還元されFeIIになることによりOHラジカルを生成することを明らかにした. 方法は, 5,5-ジメチル-1-ピロリン-1-オキシド (DMPO) を利用したスピントラッピング法でESRにより行った. また, FeやMnの酸化還元による循環再生反応において生成する・O2-の確認をニトロブルーテトラゾリウム (NBT) の還元反応で行うとともに, これをスーパーオキシドディスムターゼ (SOD) によりNBTの還元反応が抑制されたことで確認した. これらの結果から, 三座配位子アゾ化合物がFe, Mnと錯体を形成することによりFenton反応を促進させ, ラジカル発生の活性化剤として作用していることを証明した. また, 実際のアゾ化合物の分解速度とラジカル発生量の関係を検討し, アゾ化合物を分解するのはFenton反応から生じるラジカルであることを示した.
- 2002-10-05
論文 | ランダム
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