市販魚中のノニルフェノールの分析
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概要
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6店舗で購入した市販魚のノニルフェノール (NP) 汚染を調査した結果, 35検体中24検体から9〜800ng/gのNPが検出された (検出限界8ng/g). 購入した店舗間で魚のNP汚染に差が認められたことから, 包装材のn-ヘプタンによる溶出試験を行った. その結果, NPが検出された魚の包装に使用されていたラップフィルムから70〜931ng/cm2のNPが溶出したが, NP不検出の魚の包装ラップフィルムからはほとんど溶出しなかった. 耐衝撃性ポリスチレン製トレイからもNPが溶出したが, トレイと魚汚染レベルとの関連性は低かった. これらの結果から魚のNP汚染には包装材, 特にラップフィルムからの移行の関与が強く示唆された.
- 社団法人 日本食品衛生学会の論文
- 2000-12-25
著者
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根本 了
国立医薬品食品衛生研究所
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佐々木 久美子
国立医薬品食品衛生研究所
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高附 巧
国立医薬品食品衛生研究所
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豊田 正武
国立医薬品食品衛生研究所
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佐々木 久美子
北海道立衛生研究所
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佐々木 久美子
国立衛生試験所
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NEMOTO Satoru
National Institute of Health Sciences
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根本 了
北海道立衛生研究所
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根本 了
富山医科薬科大学 薬
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