ポリブテン重合反応プロセスのセルフチューニングPID制御
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
石油精製や石油化学プロセスの制御においては, PID制御法が広く用いられているが, 品質維持や反応の安定化の観点からPIDパラメータの適切な調整が必要とされている. とくに, 反応プロセスにおいては, 触媒の活性変動やグレード (製品銘柄) に合わせた運転条件の変更によりプロセス特性が変動するため, PIDパラメータをオペレータが試行錯誤的に設定しているのが現状である. しかも, 反応器の安全性を考慮してPIDパラメータを保守的な値に設定しなければならず, これまで制御性能についてはあまり期待することができなかった. このような問題に対処するために, 著者らは先に, セルフチューニング制御法の観点からPIDパラメータを自己調整するセルフチューニングPID制御法を提案した. 本論文では, 先に提案したセルフチューニングPID制御法を, ポリブテン重合反応プロセスの温度制御問題に適用し, その有効性について検討を行った. とくに, PIDパラメータの初期値設定ミスに伴う制御性能の劣化については, 本手法により十分改善されることを示している.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2000-05-10
著者
関連論文
- 石油・化学プロセスにおけるPID制御の新しい展開 : 「評価」と「設計」を統合するアプローチ(化学産業におけるプロセス制御の現状と課題)
- モデル予測制御法に基づいたニューロPID制御系の一設計
- ニューラルネットワークを用いた非線形システムに対する一般化最小分散制御系の一設計
- セルフチューニング極配置制御系における過渡特性の一改善法
- ニューラルネットワークを併用したセルフチューニングPID制御系の一設計
- 階層型ニューラルネットワークを用いたスキルベーストPIDコントローラの一設計
- 複数モデルを用いたセルフチューニングPID制御系の一設計法
- 多入力出力システムにおけるニューロPID制御系の設計
- 前向き補償器を用いたセルフチューニング極配置制御系の一設計法
- ニューラルネットワークを用いたスキルベーストPIDコントローラの一設計
- 離散時間未知むだ時間系に対するアドバンストPID制御系の設計と応用
- 画像処理による手の形状認識に関する研究 : 円形領域法による手の形状の特徴抽出(第1報)(研究発表)
- 非ホロノミック拘束下における到達運動としての鉄棒でのけ上がり運動の解析
- 消費エネルギーを考慮した規範に基づく鉄棒上でのけ上がり運動の解析
- 非駆動の根元関節を有する3自由度ロボットの振り上げ制御とその動きの解析
- エネルギー制御法による劣駆動ロボットの振り上げ制御とその動きの解析 : Acrobot の場合
- け上がり運動の軌道生成について
- エネルギー制御法による二重倒立振子の振り上げ制御システムに関する解析
- 離散時間2自由度極配置制御系の一設計
- 離散時間SACによる多変数プロセス制御
- GAを併用したセルフチューニングPID制御系の一設計
- 遺伝的アルゴリズムを用いたPID制御器の一設計
- PIDパラメータの遺伝的調整法とその化学プロセスへの応用
- PIDパラメータの遺伝的調整法
- 最小分散を考慮したセルフチューニング極配置制御系の一設計
- 製油所・石油化学工場の統合モデルを用いた全体計画最適化システムの開発
- 実用化に向けたセルフチューニング制御系の設計
- 手話のアルファベットの特徴分類法に関する研究
- 手の形状認識による入力装置に関する研究
- 手の形状認識による入力装置に関する研究
- 手話の数詞の連続認識法に関する研究
- 手話の指文字の画像処理による認識に関する研究
- セルフチューニングPID制御器の設計
- ポリブテン重合反応プロセスのセルフチューニングPID制御
- セルフチューニング制御系の簡易設計法
- 離散時間ロバストPID制御系の設計法とその応用
- 一般化最小分散制御則に基づくセルフチューニングPID制御器の一設計
- 常圧蒸留装置のワンスポットチューニングPID制御
- CMACによるポリブテン重合反応器のインテリジェント制御
- セルフチューニングPID制御系の設計とポリスチレン重合反応器への応用
- ロバストPID制御法と空気圧力制御系への応用
- 石油精製プロセスに対するGMDHネットワークを用いた非線形ソフトセンサの開発