世界的規模でコントロールが必要な感染症HIV感染症
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
米国における25歳から45歳までの死亡原因の第一位は, 1993年以降エイズになり以後も増え続けている.しかし,この病気の感染から発病までの潜伏期は平均的に13年といわれており, 1993年の死亡者は, 1981年頃に感染したことになる. 1981年といえば米国においてまさにエイズ第1号が報告された年であり,決して現在のこの姿が予見されていたわけではない.この疫学的事実が,実はこの病気の最も恐ろしいところである.しかし,近年この病気の病態が明らかになってきたことと,抗HIV薬が次々に開発されてきたことから,先進国においては治療環境は格段の進歩を見せている.これらの国においては,慢性病としてかなり長期にわたりコントロール可能な病気になりつつある.しかし,低開発国におけるこの病気のコントロールのためにはワクチン開発が重要である.
- 社団法人 日本内科学会の論文
- 1997-11-10
著者
-
岡 慎一
独立行政法人国立国際医療研究センター戸山病院エイズ治療・研究開発センター
-
岡 慎一
国立病院機構名古屋医療センター 臨床研究センター血液免疫研究部
-
岡 慎一
国立国際医療セ エイズ治療研開セ
-
岡 慎一
国立国際医療センター戸山病院 眼科
関連論文
- 呼吸器感染症に対する pazufloxacin 注射薬の臨床第 II 相試験
- Ciprofloxacin 注射薬の後期第II相臨床試験-重症および難治性感染症における臨床検討-
- 細菌性肺炎に対する Ritipenem acoxil と Cefotiam hexetil の薬効比較試験成績
- 慢性気道感染症に対するTazobactam/PiperacillinとPiperacillinの薬効比較試験成績
- 細菌性肺炎に対するritipenem acoxilの用量比較試験成績
- 注目される感染症
- 新規キノロン系合成抗菌薬NM441の臨床的検討
- 内科領域染症に対するpazufloxacinの基礎的・臨床的検討
- Ritipenem acoxilの基礎的・臨床的検討
- 内科領域感染症に対するbalofloxacinの臨床的検討
- 尿中HIV抗体検査の臨床的有用性に関する研究-全国11施設による協同研究-
- 医療のいま 増え続けるHIV感染症の最新治療とトピック
- 血友病/HIV-1感染者の生存時間と多剤併用療法導入後の臨床経過に関する追跡調査 : 非血友病/HIV-1感染者との比較
- 座談会 Pneumocystis jiroveciiの感染症--AIDS・Non-AIDSにおける診断と治療
- AIDS患者にみられた肺抗酸菌感染症8例の臨床的検討
- HIVインテグラーゼ阻害剤 アイセントレス錠 (新薬展望 2009) -- (注目の新薬)
- 注射用セファロスポリン系抗生物質cefluprenamの基礎的・臨床的研究
- 腎移植施設でのニューモシスチス肺炎アウトブレイク
- HIV感染者における性感染症
- HIV患者のニューモシスチス肺炎
- HIV/AIDS医療費に関する研究 : AZT, ddIの占める費用割合
- AIDSのサイトメガロウイルス網膜炎に対する硝子体手術と眼内レンズ挿入
- 抗 HIV 多剤併用療法にてサイトメガロウイルス網膜炎の鎮静化を維持できた AIDS の4例
- シミュレーションにより検討した日本における最適なHIV母子感染予防対策
- デルファイ法による調査結果からみたHIV感染/AIDS疫学像
- HIV感染症患者におけるHIVプロテアーゼ阻害薬の血漿中濃度 : 時間曲線下面積予測式の構築と予測性
- P-120 HIV 患者におけるデュアルプロテアーゼ療法時の血中濃度-時間曲線下面積の予測
- リアルタイムPCR法によるHIV-1 RNA定量キットコバスTaqMan HIV-1「オート」の検討
- アーテスネート静注と血液透析による支持療法で救命しえた重症熱帯熱マラリアの1例
- Saquinavir (SQV) soft-gel capsule (SGC) + ritonavir (RTV) と SQV hard-gel capsule + RTV および SQV-SGC 単独投与時の薬物動態の比較
- AIDS患者のサイトメガロウイルス網膜炎に対する徐放性ガンシクロビル硝子体内挿入療法
- AIDS患者に発症したサイトメガロウイルス網膜炎に対するガンシクロビル硝子体注射療法
- 同名半盲を呈した後天性免疫不全症候群の1例
- 61 HIV 感染者にみられた呼吸器感染症の診断における気管支ファイバースコピーの有用性(感染 1)(第 17 回日本気管支学会総会)
- 男性HIV感染者の固定女性パ-トナ-におけるHIV感染状況に関する検討
- 血液凝固因子製剤によるヒト免疫不全ウイルス感染者の死亡数の年次推移と死因の解析 (1983〜1997) -厚生省HIV感染者発症予防・治療に関する研究班調査報告-
- 臨床医学 Selected Papers (第16回日本エイズ学会シンポジウム記録)
- P-434 HIV 感染症患者における HIV プロテアーゼ阻害薬の血漿中濃度 : 時間曲線下面積予測式の構築とその予測性
- Counting immunoassay 法による抗HIV-1/2抗体全血測定の基礎的検討
- 抗HIV薬開発の状況と併用療法の展望
- HIV,インフルエンザにおけるプロテアーゼ阻害薬の臨床応用 (第1土曜特集 プロテアーゼとそのインヒビター--最新の知見) -- (インヒビターの臨床応用)
- 静注用チンハオスー誘導体を用いて治療した熱帯熱マラリアの1例
- わが国で初めてArtemether-Lumefantrine合剤で治療した輸入熱帯熱マラリアの1症例
- 抗HIV療法開始判断のためのMT-2 assay の有用性
- 医療従事者への感染対策--針刺し事故など (特集 感染制御の教育)
- 微量液体希釈法による口腔・食道カンジダ症分離株の感受性試験-各種抗菌薬のin vitro活性とfluconazoleのin vitro/in vivo活性相関-
- 日本におけるHIV-1遺伝子型薬剤耐性検査のコントロールサーベイ
- 全自動化学発光酵素免疫システムによるHIVコア抗原検出系の評価
- うっ血乳頭が19カ月先行し結核性髄膜炎を発症した後天性免疫不全症候群の1例
- 座談会 新しくなった抗HIV治療の指針--改訂米国DHHSガイドラインの要点
- シンポジウム2 HIV診療の現状と展望 (第77回日本感染症学会総会学術講演会後抄録(1))
- AIDSに対する最新の化学療法
- HIV感染症/AIDSの診断と治療
- HIV感染症/AIDS (特集 性感染症(STD)--基礎・臨床の最前線) -- (主な性感染症の病因,病態,診断,治療)
- HIV治療の現状と新しい治療法へのアプローチ
- HIV感染者にみられる皮膚疾患
- HIV感染およびSTD (特集 医師として知っておきたいTravel Medicine) -- (海外渡航者関連疾患の対策)
- 長期化を考慮に入れた治療戦略
- 抗サイトメガロウイルス療法を施行せず鎮静化したエイズ関連サイトメガロウイルス網膜炎の2例
- 診断と治療のTopics Roundtable:HAARTと皮疹
- HIV治療中の高乳酸血症に伴うニューロパチー
- HIV治療中の高乳酸血症に伴うニューロパチー
- HIV感染者の精液を用いた夫婦間人工授精についての検討--臨床応用の問題点と課題
- 抗HIV無治療患者に対するZidovudine/Lamivudine/Indinavir併用療法の2年間の治療経過
- 抗HIV薬併用療法 いつ何で始めるか (特集 HIV感染症--基礎と臨床) -- (臨床)
- 血液製剤によるHIV感染者のCD4値,HIV-RNA量と抗HIV治療の推移,および,それらの関連
- 血液製剤によるHIV感染者のCD4値,HIV-RNA量と抗HIV治療の現状
- 4. HIV感染症(シンポジウム : エマージング感染症の特徴と対策,第74回千葉医学会学術大会・第43回千葉県医師会学術大会連合大会・第36回日医生涯教育講座)
- 性感染症としてのHIV/AIDS (特集 プライマリ・ケア医に必要なHIV/AIDSの知識) -- (疫学)
- 対談 抗HIV療法の実際と未来への展望 (特集 HIV感染症--基礎と臨床)
- Q&A形式Case Study 糖尿病の合併があり,インスリン治療を受けている患者に対するHIV治療
- Q&A形式Case Study 脂漏性湿疹の患者に対するHIV検査
- HIV感染者のQOL (特集 HIV感染症--基礎と臨床) -- (臨床)
- ヒト免疫不全ウイルス感染者における眼病変
- エイズの防疫と治療戦略 9 HIV感染者に発生したA型肝炎のウィルス学的解析
- Countingimmunoassay法によるHIV-1/2 抗体検出キットに関する基礎検討
- 検査法 phenotype ウイルス : 抗HIV薬に関する薬剤耐性検査
- 五類感染症(全数把握) 後天性免疫不全症候群(AIDS) (新感染症学(下)新時代の基礎・臨床研究) -- (感染症法分類--発症・病態・診断・治療)
- エイズの治療と合併症の予防 (特集 抗菌薬の新しい使い方) -- (毒素性疾患の診断と治療)
- HIV感染症;overview (特集 身近になったAIDS)
- 1日1回処方の時代を迎えたHAART療法 (第1土曜特集 AIDS治療:2005-2006) -- (AIDS治療の新展開)
- 培養検査 : 血液からの抗酸菌培養
- HAART第2世代の時代とAIDSの臨床 (特集 HIV)
- エイズ治療体制の新しい展開
- Nursing Lecture(12)HIV治療の現在(いま)
- 性感染症としてのHIV--エイズは性交渉でどの程度の割合でうつるのか (特集 総合診療医・家庭医のためのSTD診療のコツ) -- (STDの流行をどうするか?--エイズ/STD学会合同シンポジウムから)
- HIV感染症のテーラーメイド治療 (特集 HIV感染症/AIDS)
- AIDSの臨床最前線 (第3回ヘマトロジーフォーラム記録集 ATLとAIDS)
- HIV感染者に併発する性感染症
- エイズ治療の最前線
- HIV(臨床編) (最新医学講座・2 耐性菌の基礎と臨床(10)ウイルスの薬剤耐性(1))
- 微生物講座1 ウイルス Human immunodeficiency virus (HIV)-1
- アトラスで示すエイズ合併症 : 一般医療機関におけるエイズ/HIV感染症診断の一助のために
- 主な日和見病原体とその感染像 : 日和見感染症としてのサイトメガロウイルス感染症
- エイズに合併する肺病変
- エイズに合併する肺病変
- V. 感染症 1. HIV感染症の現況
- HIV感染症の変貌とその対策・研究集会報告 7 プロテアーゼ初回治療におけるNFV-HAART
- 座談会 長期HIV/AIDS治療のマネジメント--副作用にどのように対応するか?
- MS12-3 HIV陽性患者における薬剤誘発性リンパ球刺激試験(DLST)の有用性の臨床的検討(MS12 薬物アレルギー,ミニシンポジウム,第23回日本アレルギー学会春季臨床大会)