本邦における脳血管障害の変遷
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概要
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久出町疫学調査からみるかぎり日本人の脳血管障害は,脳出血,脳梗塞ともに死亡率および発症率は減少し,なおその傾向はつづいている.この減少は高血圧の管理治療による影響が大きい.しかし近年,高脂血症,肥満,耐糖能異常者が有意にふえ,かかる代謝異常が脳梗塞の新たな危険因子となることは疑う余地がない.飲酒者や喫煙者が相変わらず多いのも問題である.以上の事実は,今後日本人の心血管病の病因,病態が変わることが予想され,その兆しがすでに久山町において表れている.高血圧による細動脈病変から,代謝異常による比較的大きな動脈の粥状硬化を主体とした欧米型の心血管病が日本人にもふえるだろう.事実,かつてはまれであった頸動脈の硬化性病変が,近年有意にふえている.日本人にとっては,心血管病に占める脳血管障害の比率はなお高く,その予防は重要な課題である.
- 1995-01-10
論文 | ランダム
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