成分輸血:適応と実際 赤血球輸血
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
赤血球輸血は,血液の酸素運搬能を改善し,組織への酸素供給を十分行えることを目的に実施される.慢性貧血における赤血球輸血の一般的適応は,ヘモグロビン値が7g/dl未満の時であり,それ以上の患者には通常輸血の必要はない.慢性貧血に対しては,赤血球濃厚液を使用し,老人や心不全患者に対しては時間をかけて輸血する.一般に,鉄欠乏性貧血,悪性貧血,自己免疫性溶血性貧血などでは高度の貧血でも輸血の必要はなく,薬物療法により速やかな改善が期待できる.大量出血による急性貧血では,血圧,呼吸・心拍状態などに注意し,赤血球濃厚液と全血を適宜併用する.止むを得ず院内採血する場合には,輸血後graft versus host disease防止のため近親者からの輸血は避け,輸血前に製剤に放射線照射を実施することが望ましい.
- 社団法人 日本内科学会の論文
- 1996-06-10
著者
関連論文
- P1-401 抗MRSA薬使用量に及ぼす感染制御部による介入の影響(一般演題 ポスター発表,感染制御(治療薬),医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- ノカルジアによる多発性筋膿瘍を併発した後天性血友病
- 治療中に病的骨折を起こした骨原発悪性リンパ腫
- びまん性肺浸潤を認めた血管内大細胞型B細胞性リンパ腫の1例
- 急性骨髄性白血病発症直前に出現し白血病の病勢とともに消退と増悪を繰り返した皮膚サルコイド反応
- 腎移植後発症したEBウイルス関連posttransplant lymphoproliferative disease
- 胸水貯留で発症し両側眼前房浸潤を認めた成人T細胞性白血病の1例
- 悪性リンパ腫治療後に発症した慢性骨髄性白血病に対するinterferon-α hydroxycarbamide併用著効例
- 表在リンパ節腫脹を認めず, 巨大脾腫を伴ったCD5陰性B細胞性慢性リンパ性白血病
- t (8;14)とt (14;18)を同一細胞に認めたdiffuse large B-cell lymphomaの1例
- 両手のしびれを主訴に来院した37歳の男性
- 同時期に発症した重複B細胞腫瘍例
- 腹痛を初発症状とした全身性水痘感染症の1例
- 2クローン性M蛋白血症を有し肝腫瘍を合併したIgG型多発性骨髄腫の1例
- 著明な襄胞形成を呈した胃平滑筋芽細胞腫の1例
- 抗HI抗体による低力価寒冷凝集素症の1例-本邦症例の検討を加えて-
- 30-P1-139 悪性リンパ腫患者におけるニューモシスチス肺炎予防の現状(がん薬物療法,社会の期待に応える医療薬学を)
- 01P1-016 造血細胞移植チームにおけるミニ移植への薬剤師の関与(癌薬物療法(外来化学療法、緩和ケア等),医療薬学の扉は開かれた)
- リンパ節に発症した顆粒球肉腫
- 無菌性髄膜炎を反復した Sjogren 症候群の1例
- 染色体異常を認めlarge granular lymphocyteの形態を確認し得たsubcutaneous panniculitic T-cell lymphoma
- 皮膚および骨に発症したCD8^+-T-cell-rich B-cell lymphoma
- 白血病の治療中に不整脈で発症した心筋アスペルギルス症の2例
- 多クローン性高γグロブリン血症を伴った形質細胞性白血病 (IgA-λ型)
- ウイルス感染症と樹状細胞 (特集 樹状細胞の基礎と臨床)
- 免疫療法の現状と展望 (第5土曜特集 悪性リンパ腫up-to-date--混沌よりあらたなエビデンスを求めて) -- (治療法)
- ペプチド誘導CTL
- ウイルス感染による免疫系の修飾
- ヘルペスウイルス感染による免疫系の修飾
- 造血器腫瘍に対する腫瘍抗原特異的細胞免疫療法の現状と将来
- 骨髄腫に対する免疫療法
- ヘルペスウイルスによる免疫系の修飾
- 2 ヒトヘルペスウイルス,特にHHV-6とその再活性化について(シンポジウム4 Drug-induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)を巡る重症薬剤アレルギーの新展開)
- 悪性リンパ腫進展におけるToll-like receptor (特集 リンパ系腫瘍の分子病態解明の進歩)
- 樹状細胞を用いた白血病特異的細胞傷害性T細胞の誘導と機能解析
- ヘルペスウイルスと免疫系との攻防
- 細胞傷害性T細胞クローンの臨床応用
- 成分輸血:適応と実際 赤血球輸血