流動床炉の下水汚泥焼却性能
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概要
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下水汚泥流動床焼却炉の性能把握を目的として, 砂層内寸法700mm角の流動床炉を用いて実験及び解析を行った.試料は実際の脱水ケーキを使用し, 空気比が0.62〜1.50, 空気質量速度が0.19〜0.60kg/m<SUP>2</SUP>・sと従来の運転領域 (空気比1.3〜1.5, 空気質量速度0, 20〜0.25kg/m<SUP>2</SUP>・s) より拡大した領域で実験を行った.<BR>実験の結果, 砂層内燃焼率はケーキ負荷及び補助燃料負荷の増加と共に低下した.また, 空気質量速度が増加すれば砂層内燃焼率は低下し, その燃焼は砂層内燃焼に比べフリーボード燃焼の割合が増加した.一方, 燃焼率と空気比は熱分解域では一次比例の関係にあリ, 空気比が減少すれば燃焼率も低下した.さらに, 873〜1,171Kの範囲では, 燃焼率と砂層温度の間に明確な相関は見出せ無かった.また, 空気質量速度の高い領域では高いケーキ負荷での安定燃焼の維持が可能であるが, その場合空気比を高める操作の必要性が認められた.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 1996-05-10
著者
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笠倉 忠夫
豊橋技術科学大学・科学技術コーディネーター
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井元 義訓
日本ガイシ(株)環境装置事業部技術管理室
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笠倉 忠夫
豊橋技術科学大学
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笠倉 忠夫
豊橋技術科学大学エコロジー工学系
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井元 義訓
日本ガイシ(株)
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