化学分解性界面活性剤の合成と物性
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概要
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化学分解性界面活性剤の最近の研究について総説した。アセタール結合をもつ界面活性剤は酸性水溶液中で容易に加水分解する。このような界面活性剤は乳化,分散や洗浄のような所期の用途に使用後,酸を添加することによってその界面活性を失う。乳化系での有機合成や重合の後,この界面活性剤の失活処理をすれば生成物の収量や純度の向上をもたらす。さらに,所期の用途に使用後,界面活性剤を含む廃水を酸処理すれば油水分離によって大部分の有機物が簡単に除去できる。これらの界面活性剤はカルボニル化合物とポリオールやエポキシドとの反応とそれに続くケン化,硫酸化,スルホン化,エトキシ化や第四級化によって合成される。一般に,このタイプの中ではアニオン界面活性剤が最も容易に加水分解される。他の化学分解性界面活性剤についても述べた。
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